桜木星子の…タワゴト

All about「宝塚ファン」ガイド・桜木星子のブログです

NHK木曜時代劇「ちかえもん」

NHK木曜時代劇「ちかえもん」が14日20:00から放送されます。主演は、謎の渡世人・万吉を演じる青木崇高さんと、近松門左衛門を演じる松尾スズキさんです。
日本の名高い脚本家、近松門左衛門が、名作「曽根崎心中」を生み出す…。と言えばカッコイイですが、これは喜劇。「そんな、あほなぁ~」な場面や台詞もたくさんあり、楽しい時代劇となっています。これに父(文楽三味線弾き・竹澤團七と申します)が関わることになりました。

www.nhk.or.jp

まずは、人形浄瑠璃のシーンの作曲。
現在でも文楽や歌舞伎で近松門左衛門の作品を上演していますが、その脚本は、近松の原作そのままではありません。近松の原作は難しいため、わかりやすくリメイクされているのです。ところが今回は、当時を描くわけだから、原作そのままをやることに。よって、原作に合わせた曲を新たに作る必要があったわけです。コメディなのに、そうしたところは徹底する。さすがNHKさんです。

次に、竹本義太夫を演じる北村有起哉さんへの浄瑠璃の指導。
口パクという手も考えられますが、北村さんがご自身で語りたいとおっしゃったそうで。素晴らしい!
思えば北村有起哉さん、お忙しかったはず。年末には二宮和也さん主演「赤めだか」、新年には東山紀之さん主演「信長燃ゆ」、そしてもうすぐ始まる、亀梨和也さん主演「怪盗 山猫」のレギュラー(すごいジャニーズ率!)と引っ張りだこ。なのに、ほんの数カ月の稽古とは思えない上達に、父もいたく感心しておりました。真面目で謙虚でおだやかで、とても素敵な方です。 

最後に、三味線弾きの祖、竹澤権右エ門役で出演。北村有起哉さんの横で三味線を弾くだけですが、80歳にドラマデビューさせるNHKさんには、びっくりぽんです。
「これは我が家の一大事だ!」と、京都太秦の松竹撮影所を訪れ、撮影現場を見させていただきました。残念だったのは、父のちょんまげ姿に笑えなかったこと。違和感がない…。全くない…。日に日に淋しくなる後頭部がいい塩梅に隠れ、なんなら普段の舞台も、それで出て欲しいくらいです。
ポスターにも載せてもらい、制作記者会見にも出席するなど(誰よりも長く、主演よりも長くしゃべっていました…)、まだ残りの作曲や撮影も含め、楽しくお仕事させていただいております。

痛快娯楽時代劇「ちかえもん」(全8回)、どうぞご贔屓に。

さて、ご挨拶が遅くなりましたが…
本年もAll About「宝塚ファン」をどうぞよろしくお願い申し上げます。